うつ病の原因

ヒプノセラピー,メンタルクリニック,うつ病,精神科,カウンセリング,

週末は精神病理学の最もマニアックな研究会に参加しました😊
事務局のお手伝いで場内アナウンスをしてみたり、色々な刺激的な発表に触れることができ、とてもテンションが上がりました😆

さて、今日はうつ病の原因についてがテーマです。

「私がうつ病になった理由」

最近SNSでこのような記事を目にすることが非常に多くなりました。うつ病にはどんな原因があるのか、すこし専門的な立場からお話させていただきます。

先日の記事でうつ病の分類のお話をしました。

参照 うつ病に薬は効くのか

ここでは「内因性」のうつ病を中心にお話ししますね。
内因性のうつ病とは、原因不明の何らかの状況により脳の機能異常が起こり、気分も思考回路も異常な状態に陥っていった結果、抑うつ症状がメインに見られる病態ということです。

実はいきなり言ってしまいますが、内因性うつ病における”悩み”そのものには、ほとんど原因がありません。

といってもあまりピンとこないと思いますので、まずは、うつ病の方がどんなことで悩むかというところからご説明しますね。
うつ病の時に見られる代表的な悩みには

  • お金がない(貧困)
  • 治らない病気にかかっている(心気)
  • 重大な罪を犯してしまった(罪業)

というものがあります。たとえば、銀行にたくさん貯金があるのに「今にもお金がなくて、破産してしまう」と言ったり、精密検査をして、なにも病気が見つからないのに「わたしは医学で解明できない深刻な病気で、絶対に治らない」と言ったり、誰にも大して悪いことはしていないのに「大変な罪を犯してしまって、世界中の人に迷惑をかけている」と言う、といった具合です。

多少現実に当てはまることがあったとしても、それはどこか、他人が見るとヘンテコだなぁと思う悩み方をします。そして、具合の悪いことに、これらの思い込みを解消するのに、「お金はあるじゃない」とか「病気じゃないわよ」とか「誰もあなたのこと責めてないよ」と家族や友人がどれだけ説得しても、ほとんど役に立ちません。

ちなみに、このようにありえないことを信じ込んでしまい、誰の説得も聞かないという症状を、精神医学では「妄想」と呼んでいます。
妄想の根拠は現実ではありませんから、うつ病の方が「悩んでいること」自体がうつ病の直接の原因ではないことは明白です。

ではなぜ、うつ病になるのでしょうか。あんまりこういう風に書いたものは見たことがないですが、3つに分けて考えてみると分かりやすいのではないかと思います。

  1. 準備要因・・・身体的な限界
  2. 間接的要因・・・性格傾向、認知・行動パターン
  3. 直接的要因・・・辛い出来事

うつ病の発症の準備要因となりうるのは、極端な過労、極端な睡眠不足、極端なストレス状態の持続、運動不足や栄養不足などの、身体のバランスが崩れるほどの負担が長く続いていることです。

間接的要因としては、脳がこんな状態に陥ってしまうところまでを、自分を追い込んでいってしまう、その人の思考と行動のパターン、ひいては融通がきかない、真面目すぎる、などの性格や生き方の影響があります。

最後に直接的にうつ病発症のトリガーを引くこととなるエピソードがあります。たとえば、上司に「お前じゃなくても、代わりはいるんだ」と言われたとか、「なんでこんなことも出来ないの」といわれたなど、心が傷付くような体験のエピソードですね。

ただ、ここで注意が必要なのは、これらのエピソードは、脳機能が正常であるときには、一晩寝たら忘れてしまってしまったり、悪くてもせいぜい数日落ち込んで、何くそと思い返したりすることで、乗り越えられるものであることも珍しくないということです。

このように、うつ病の原因は心因以外の要因がたくさんあるのです。しかし、「心の病」というイメージが強すぎるため、うつ病の原因として、「心因(悩み)」に注目しすぎてしまうことがあります。

しかし、心因にこだわってしまうと、うつが長引くという結構深刻なデメリットがあることを覚えておきましょう。うつ病のような辛い病気になった原因が、誰かの一言だと思ってしまったら、その誰かを強く恨み、憎く思ってしまいますよね。恨みや憎しみは、病気へのこだわりを持ってしまい、結果として病気を長引かせる一番大きな要因になります。

うつ病から本当に抜けだす方法は、脳の機能を戻してあげることと、こだわりを捨てていくことです。

SNSで吐き出したあとは、頃合いを見て削除してしまうのがよいでしょうね😊

どうしても捨てきれない傷ついた辛い記憶は、ヒプノセラピーで解消してしまいましょう。
どうぞ、お気軽にご相談ください😊

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投稿者: KNOEH.

精神科医です。催眠療法、ヒプノセラピーを得意としています。 クリニックでの治療に物足りなさを感じて、カウンセリングサロンを個人で開きました。 皆さんのお力になりたいと思います。 ヒプノセラピーに限らず、様々なご相談にお答えいたします。 お気軽にご相談ください

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