キレる人への対策

あなたのまわりに、キレる人はいますか?

すぐキレるひとと一緒にいると、とても大変ですよね。

よくキレる人がいると、周囲の人は、いつその人がキレるのかと、いつもビクビクして過ごさなければならなくなります。そして、いつの間にか、その人がキレないで一日をやり過ごしてもらうことが、最大の目的となってしまうことすらありますよね。

その人がキレないでいてくれるなら、なんでもいいのでしょうか?

いえ、そうとも言えない問題があります。

それは、その人がキレてしまうような刺激を避けるために、本来、向き合わなければならない重大な問題が置き去りになってしまうことです。

重大な問題とは、たとえば、虐待や引きこもり、アルコール依存、ゲーム依存、あるいは、モラハラのような深刻な夫婦問題などがあげられます。

ご存じの通り、これらの問題は放置しても、どんどん事態が深刻になっていくことはあっても、自然に問題が解決するということはほとんど望めません。そのため、放置することでどんどんと深みにはまり、行き着く先で、これ以上ない地獄をみるというのも、珍しくないのです。

アルコール依存症の世界では、そんな地獄を「底つき体験」と呼んだりします。これは底をついたら浮上できるというポジティブな意味もありますが、はたから見ていると、一体どんだけ深い底を見に行くんだろうかな、と思うこともしばしばあります。

とはいえ、問題を解決しようと、働きかけると、相手がキレ出してしまうのですから、どうにも手の出しようがなくなってしまうのも無理もないことかもしれません。

こうして、キレる人の身近にいる人は、無力感の沼にはまりこんでいき、なげやりな気持ちが募って、抑うつ的になるか、あるいは深刻な問題を見て見ぬふりをすることが当たり前となって、強がる癖がつき、かなり深刻な問題があっても「こんなのは当たり前」となんでもないふりをしながら、原因不明の身体症状に悩んでいる、という状況に陥っていくのです。

キレる人はなんでキレるのでしょうか。

キレるひとは、自分の置かれている環境を、できるだけ心地のよいものにするための手段として「キレること」を利用しています。

そしてそれは、自分が不快な状況にあったら、自分の居心地が良くなるために相手を変えること、そしてそのために「キレることは、正当な権利だ」と思い込んでいることでもあります。

これらの心の動きの大半は、無意識の世界で起こっていることですので、キレているひとは、自分では自覚はなく、「キレる理由があるからキレたんだ」といい、「キレる原因を作ったやつが悪いのだから変われ」と周囲に要求をします。

そして、周りの人は、その人がキレることによる傷つきや破壊行動を防ぐために、切れる人のご機嫌をとりつづけるんですね。

でもこれって、泣いている赤ちゃんを、お母さんがあやしているのと全く同じ図式であるということにお気づきになりますか?

つまり、キレてる人は、無意識の中で、自分の回りの人が全部、自分のお母さんだと勘違いして甘えているのです。

もしかしたら、そのキレている人は、小さい頃に、心ゆくまでお母さんに甘えることが出来なかったのかもしれませんね。その心残りを大人になった今もそのような形で再現しているのでしょうか。

周りの人からしたら、大人になったその人から、そんなかわいくない甘え方をされるのは、たまったものではありませんし、その人にしても、子供のころの満たされなかった欲求が、そのような行動によって満たされることは決してありませんから、結局これは、誰も得しない状態におちいっていると言えます。

この問題の解決の戦略をざっくり考えると、

①ご本人が赤ちゃんではなく、周囲の人は赤ちゃんのころのお母さんではないという、あたりまえすぎる事実を、あらためて共有し、キレる人が周りに向けるエネルギーを自分が行動のエネルギーに変えていただく。

②キレるのではない、素直な甘え方を身に付けてもらう。

③ご本人の甘えたい気持ちを、赤ちゃん時代に戻って十分に満たし、成長しなおしてもらう。

でしょうか。

もう少し詳しく説明しますね。

①は、概ね一般的に行われている方法といえます。具体的に何をするかと言うと、「もう甘えないでください」ということをはっきりと伝え、自分の問題として解決方法を考えてもらうよう提案します。それを受け入れないなら、「見捨てる」という選択肢を毅然として選択する態度も、場合によっては必要かもしれません。

つまり、突き放すことで、赤ちゃん返りを強制終了させるということです。熟年離婚や、引きこもりの成人した子供を置いて家を出る、毒親とされる親と縁を切るなどの形で行われています。

これは、キレる人により長年苦しめられていた人が解放されるという意味では、大変有効な方法です。この方法をとることで、うつ病が改善したというお話ももしばしばお聞きします。

しかし同時に、これはなかなかハードルの高い方法とも言えます。下手に行うと反撃を食らうリスクがありますし、仮にうまくいっても、その後更なる不幸が待っている可能性も否定できないからです。

②は①の前半でうまく行き、キレる人が、「キレるのは周りの問題ではなく自分の問題である」と理解することができた場合に、実践できる可能性があります。

一番スタンダードなやり方は、キレる人ご本人が、アンガーマネジメントやアサーションなどを身に付けたり、認知行動療法や対人関係療法などの心理療法を受け、自分の感情と行動をコントロールする方法です。

これらの治療を受けるには費用として、概ね20万程度~、期間は数ヶ月から数年みる必要があるでしょう。

さて、③はどうでしょうか。

なんだかおかしいですね。ふつうの心理療法では考えられない方法ですよね。

赤ちゃんに戻れるはずがありませんよね?

でもヒプノセラピーならこんなこともすることができます。暗示により感覚やイメージを子供時代、赤ちゃんの時代まで遡らせ、新たな体験していただき、もう一回成長しなおすのです。

以前の記事にも書きましたが、催眠状態では時間の感覚に歪みが生じます。だからこそ実現することの出来るセラピーです。

もし、まだ修復の余地があり、①の対策をとる前に何かしたいと、思ったら、専門家に相談してみてくださいね。

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投稿者: KNOEH.

精神科医です。催眠療法、ヒプノセラピーを得意としています。 クリニックでの治療に物足りなさを感じて、カウンセリングサロンを個人で開きました。 皆さんのお力になりたいと思います。 ヒプノセラピーに限らず、様々なご相談にお答えいたします。 お気軽にご相談ください

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